2017年2月6日
BIM・CFDパーツ開発応用小委員会
「CFDパーツ」の公開について
□公開の目的
本小委員会では,建築設計における環境部門の地位を向上させ、意匠部門と対等に建物を設計
できるようにすることを最終目標とし,建築環境CAEツールにおけるBIM連携化とCFDパー
ツ化の促進を目的として,平成22年4月より継続的に活動を行っています。平成25年度には,
CFD解析ソフトに読み込み可能な空調機器パーツの提案を行い,実働テストを重ねてきました。
今回,小委員会委員およびCFDソフトベンダー各社の協力のもと,CFDパーツの普及促進を目
的に,主要パーツを一般に公開いたします。
□CFDパーツ
CFDパーツとは.さまざまな空調機器をCFDやマクロシミュレーションなどのCAEソフト
ウェアで簡単に入力・再現できるようにモジュール化したものです。小委員会では,種々のCAE
ソフトウェアで共用できるよう汎用的なマークアップ言語であるXMLを用いて,CFDパーツを
記述するフォーマットを策定しました。また,パーツ識別用のサムネイル画像ファイルや、機器
の実形状幾何ファイル,仮想モデル形状幾何ファイル、速度等の場データのファイル等一式を圧
縮して一つのファイルとして配布すること方式を提案しています。このフォーマットに基づき,
実験等との詳細な比較が可能なCFDパーツ(ミクロパーツ)と,実際の設計段階においておおよそ
の室内温熱環境分布の把握を目的としたCFDパーツ(マクロパーツ)をそれぞれ開発しています。
今回,アネモ型吹出し口・4方向吹き天井カセット型吹出し口・ライン型吹出し口の3種のマク
ロパーツが完成しましたので,一般公開いたします。
□免責事項
当学会は、パーツデータの利用の結果について責任を負うものではありません。また、当学会
はこのパーツデータを使った検証をしておりませんし、結果についての保証もできません。
□公開資料
・CFDパーツ
□公開URL
http://www.shasej.org/iinkai/20170209CFDparts/CFDParts_report/CFDParts_report_H28.htm
空気調和・衛生工学会
換気設備委員会 BIM・CFDパーツ開発応用小委員会 主査 大嶋拓也
換気設備委員会 主査 近藤靖史