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2024年10月25日
 
 学会提言「ネットゼロウォーターの実現に向けて ―水の新しい単位給水量―」
 
 地球温暖化による影響の1つとして,世界各地で水資源の枯渇化や水不足が深刻化し,水ストレス下にある国や地域が広がっている。そのために,現在,国際的に,敷地内の建物における使用水量を代替水量と還元水量において賄うネットゼロウォータービル(nZWB)に関心が寄せられている。nZWB実現のためには,給水システムの最適化,及び,その設計資料の適正性が重要となる。給水システムのための負荷算定として建物用途別の設計用単位給水量が広く実務者に利用されているが,その根拠は半世紀近く以前の水使用実態であり,現在において過大とする意見が多く,過剰な設備容量や配管径が決定されている懸念がある。

 そこで、特別委員会 建物用途別給水原単位検討委員会(委員長:大塚雅之)では,可及的速やかに,実務者において適正な給水負荷算定が可能となることを目的に,新しい単位給水量として改定値を提言する。
 
なお,本提言において対象とする建物用途は,水使用実態が概ね把握できた「事務所」,「総合病院」,「学校(小・中学校,高等学校)」の3用途とする。
 
これより,給水システムの機器や配管が適正化することで,衛生性や経済性の向上に留まらず,ホールライフカーボンの削減ヘも寄与できるものと確信している。
 
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   学会提言「ネットゼロウォーターの実現に向けて ―水の新しい単位給水量―」