令和2年度空気調和・衛生工学会大会(オンライン)ワークショップ③
室内空気質のための必要換気量設計
第2部 室内空気質維持のための必要換気量
開催日時:令和2年9月18日(金)14時~17時
開催方式:ZoomのWebinarを利用したリアルタイム配信
参加方法:大会参加ページ内(ID・PASSが必要)よりお申し込みください
開催概要
これまで,必要換気量の設計は室内二酸化炭素(CO₂)濃度を関連基準値以下となるように,外気中のCO₂濃度と在室者からのCO₂ガスの発生量を仮定して行っている。ところが近年の地球温暖化に伴い,外気中のCO₂濃度が上昇傾向になりつつある。必要換気量の設計は外気濃度が上昇すればその換気量を増加させる計算になるが,エネルギー消費の増大につながる。しかし,本来室内のCO₂濃度は,在室者由来の汚染質の指標であることから,外気のCO₂濃度の上昇に由来する換気量の増大は不合理と言える。
換気設備委員会室内空気質小委員会においては,CO₂濃度と必要換気量について国内・海外関連文献をレビューし,室内CO₂濃度の実態,CO₂による健康影響,CO₂濃度の基準値,必要換気量設計のためのCO₂濃度などについて議論を重ねてきた。その結果より,「室内空気質のための換気量設計条件は室内と屋外のCO₂濃度差が700ppm 以下とする。」ことを提案した。上述のような必要換気量の設計において,今回の新型コロナウイルス感染対策の非常時においても,現在及び将来,どのように運用・設計する必要があるのか,空気調和・衛生工学分野で検討する余地がある。
そこで,室内空気質のための必要換気量設計の第2部のワークショップでは,通常時の建物の換気設備の設計手法と室内空気質維持のための必要換気量の考え方,CO₂濃度の概要及び換気設計の現状について報告を行い,SHASE-S 102換気規準の改訂に向けて幅広い見地から議論し,意見の収集を行うものである。
プログラム
司会: 鍵直樹(東京工業大学)
題目
講演者
趣旨説明
山中俊夫(大阪大学)
二酸化炭素濃度と健康影響
柳宇(工学院大学
我が国における換気研究の歴史
小林知広(大阪大学)
換気規準-改訂案の概要について
山中俊夫(大阪大学)
リスク評価の考え方
東賢一(近畿大学)
学校環境と空気質評価
岩下剛(東京都市大学)
特定建築物におけるCO2濃度不適率の現状
鍵直樹(東京工業大学)
ヒトからのCO2の発生量
田島昌樹(高知工科大学)
海外関連基準の動向
遠藤智行(関東学院大学)
換気設計の事例紹介
中村和人(清水建設)
質疑応答
※題目・講演者は都合により変更となる場合がございます。
開催日時:令和2年9月18日(金)14時~17時
開催方式:ZoomのWebinarを利用したリアルタイム配信
参加方法:大会参加ページ内(ID・PASSが必要)よりお申し込みください
開催概要
これまで,必要換気量の設計は室内二酸化炭素(CO₂)濃度を関連基準値以下となるように,外気中のCO₂濃度と在室者からのCO₂ガスの発生量を仮定して行っている。ところが近年の地球温暖化に伴い,外気中のCO₂濃度が上昇傾向になりつつある。必要換気量の設計は外気濃度が上昇すればその換気量を増加させる計算になるが,エネルギー消費の増大につながる。しかし,本来室内のCO₂濃度は,在室者由来の汚染質の指標であることから,外気のCO₂濃度の上昇に由来する換気量の増大は不合理と言える。
換気設備委員会室内空気質小委員会においては,CO₂濃度と必要換気量について国内・海外関連文献をレビューし,室内CO₂濃度の実態,CO₂による健康影響,CO₂濃度の基準値,必要換気量設計のためのCO₂濃度などについて議論を重ねてきた。その結果より,「室内空気質のための換気量設計条件は室内と屋外のCO₂濃度差が700ppm 以下とする。」ことを提案した。上述のような必要換気量の設計において,今回の新型コロナウイルス感染対策の非常時においても,現在及び将来,どのように運用・設計する必要があるのか,空気調和・衛生工学分野で検討する余地がある。
そこで,室内空気質のための必要換気量設計の第2部のワークショップでは,通常時の建物の換気設備の設計手法と室内空気質維持のための必要換気量の考え方,CO₂濃度の概要及び換気設計の現状について報告を行い,SHASE-S 102換気規準の改訂に向けて幅広い見地から議論し,意見の収集を行うものである。
プログラム
司会: 鍵直樹(東京工業大学)
※題目・講演者は都合により変更となる場合がございます。