令和2年度空気調和・衛生工学会大会(オンライン)ワークショップ②

AI・IoT時代のエネルギーマネジメント
~基礎知識の整理と最先端事例~

開催日時:令和2年9月17日(木)10時~17時

 

開催方式:ZoomのWebinarを利用したリアルタイム配信

 

参加方法:大会参加ページ内(ID・PASSが必要)よりお申し込みください

 

開催概要
地球規模でエネルギー・資源問題の重要性が注目される現状において、建築や都市の分野においても省エネルギーへの要望が大きい。建築や都市を構成する個々の機器については既にかなりの部分が高性能化しており、この部分の伸び代に対して期待するのは限界がある。今後は各機器をいかに運用するかという最適化手法について検討する必要がある。研究レベルでは線形計画法に代表される数理計画的手法、遺伝的アルゴリズムに代表されるメタヒューリスティック的手法が建物エネルギー運用最適化に利用されうることが報告されている。しかしながらこれらの手法を実装した事例は未だ少ない。そこで本小委員会は最適化手法を実装し、広く波及するために必要となる各種方針・計測データ・制御に関する現状および課題について、学術的ならびに実務的見地から多角的な調査、検討、議論を重ねてきた。本シンポジウムでは、本小委員会での検討成果について報告すると共に、AI・IoTを用いたエネルギーマネジメントの有用性および普及に向けた課題等について議論する。

プログラム
司会: 池田伸太郎(東京理科大学)

題目 講演者
1. 趣旨説明[ 5分] 大岡龍三(東京大学)
2. 基礎知識の整理(10:05~13:00)
2.1 AI・IoT概説[15分] 池田伸太郎(東京理科大学)
2.2 建築設備で期待されるAI[15分] 大岡龍三(東京大学)
2.3 ビルディングオートメーションとBEMS[15分] 綛田長生(アズビル)
2.4 設計および運用の最適化[15分] 長井達夫(東京理科大学)
2.5 モデル予測制御[15分] 大岡龍三(東京大学)
 休憩(10分) 
2.6 快適性分析[15分] 石橋良太郎(竹中工務店)
2.7 異常検知・診断[15分] 田中英紀(名古屋大学)
2.8 室内環境・エネルギー予測[15分] 伊藤浩士(日建設計)
2.9 デジタルツイン[15分] 松田侑樹(ダイダン)
2.10 情報セキュリティ[15分] 脇野剛史(三菱地所設計)
2.11 デマンドレスポンス[15分] 蜷川忠三(岐阜大学)
昼休憩 (13:00~14:00)
3. 最先端事例 (14:00~16:25)
3.1 事例1:虎ノ門ヒルズにおける熱源最適運転事例[15分] 浅利直記(森ビル)
福井雅英(新菱冷熱工業)
3.2 事例2:推論技術を用いた熱源・空調システムの最適化[15分] 岡本英之(高砂熱学工業)
3.3 事例3:データセンター[15分] 笹倉康佑(NTTファシリティーズ)
3.4 事例4:デマンド予測技術[15分] 西川雅弥(東京電機大学)
土屋裕子(日本ファシリティ・ソリューション)
3.5 事例5:大規模展示場におけるAI最適運転支援[15分] 池田伸太郎(東京理科大学)
休憩(10分) 
3.6 事例6:機械学習を用いた予測モデルによる室内環境制御[15分] 塩谷正樹(三建設備工業)
3.7 事例7:機械学習による熱源最適制御と異常検知[15分] 綛田長生(アズビル)
3.8 事例8:マカオ地域冷房システムの最適制御[15分] 山口徹(三菱重工サーマルシステムズ)
3.9 事例9:あべのハルカスにおける熱源最適制御[15分] 菊池宏成(日立プラントサービス)
4. 展望と総括(16:25~17:00)
4.1 将来の課題に向けて[15分] 佐々木真人(日本設計)
4.2 質疑応答・討論 [10分]
4.3 まとめ[10分] 大岡龍三(東京大学)

記録:池田伸太郎(東京理科大学)
※題目・講演者は都合により変更となる場合がございます。