〔解説〕
特集/微生物
微生物入門
滝 龍雄
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.185〜189

 身近な微生物について以下のような項目について解説した。
 微生物に含まれるもの,微生物の出現と進化,微生物の種類と特性・増殖,微生物増殖における栄養源,クオラム・センシング (quorum sensing),生きていても培養不能 (Viable but not culturable:VBNC)細菌,バイオ・フィルム,さまざまな環境に存在する微生物,自然界における微生物の役割,有益な微生物と有害な微生物,感染と予防。

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〔解説〕
特集/微生物
水まわりと微生物(1)飲用系設備と微生物
野知啓子
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.191〜196

 ヒトに対するリスクの高い水系感染症はふん(糞)便性由来のものであリ,水道水水質では“大腸菌群”および“一般細菌”が微生物指標となっている。
 一方,最近になってふん便性由来でない細菌や塩素に抵抗性の高い微生物が感染症を引き起こし,問題となることが多い。これら細菌は,上水のような低濃度有機質中でも増殖可能であるため,その増殖挙動を知り,早急な対応策が必要となっている。
 本稿では,設備系人工水中で増殖するこれら微生物の増殖挙動について記述した。

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〔解説〕
特集/微生物
水まわりと微生物(2)空調冷却水系設備と微生物
常木孝男
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.197〜201

 空気調和分野では,冷凍機の冷却などの目的に冷却水が使用されている。冷却水系の補給水としては,水道水が使用されることが多いが,工業用水や地下水が使用されることもある。
 冷却水に起因する障害として,設備の金属材の腐食による障害や水中の溶解成分が熱交換器チューブに付着して伝熱効率を低下させるスケールによる障害のほかに,冷却水中の栄養源を利用して繁殖する各種微生物に起因する障害がある。ここでは,空気調和分野の冷却水系における,各種微生物に起因する障害事例と対策などについて紹介する。

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〔解説〕
特集/微生物
排水処理と微生物
小川雄比古
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.203〜209

 経済的で,かつ安定して高い処理効率が得られることから,有機性排水の処理には生物学的処理法が広く採用されている。
 排水の生物学的処理法は,自然界における微生物の働き,すなわち生物の代謝作用を利用したものである。
そこで,本稿では,生物処理の原理,微生物の種類,排水処理に関与する微生物の種類と役割,好気性微生物の働き,嫌気性微生物の働き,栄養塩類の除去機構,微生物による処理機能診断,生物処理の今後の展開について概観した。

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〔解説〕
特集/微生物
食品と微生物
上田成子
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.211〜220

 食の安全性は栄養バランスとともに最大限に確保されなければならないことはいうまでもない。しかし,ときとして微生物や化学物質による食障害が発生しヒトに健康障害を招くことがある。1995年7月から製造物責任法Liability:PL法)が施行され,食品製造加工者も消費者に対してより安全で健全な食品を提供をすべき責務を担うようになっている。また,食品取扱い施設においてはHazard Analysis Critical Control Point(HACCP:総合的衛生管理)システムの導入が盛んに検討・実施されている。さらに,2003年5月23日に食品安全基本法が制定され,食の安全性確保,食品健康影響評価などが推進されることになった。

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〔解説〕
特集/微生物
空気環境と微生物
奥田舜治
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.221〜227

 新生児が産まれた直後に排泄した胎便は無菌であるが,3〜4時間後のふん(糞)便には,すでに腸球菌(Enterococcus),大腸菌(Escherichia coli),クロストリディウム(Clostridium)酵母が検出されるという。その後我々は生涯をとおして微生物と共生生活していることになるが,1μm程度の目に見えない微生物を意識することはほとんどない。しかしながら,我々人間をとりまく空気環境中の微生物は,我々の生活と密着してバランスが保たれているが,何らかの理由により,バランスが崩れたときに弊害が発生する。この弊害を防止するために,空気調和が図られているが,その一端を紹介し,現在発生している問題点の事例も併せて紹介する。

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〔解説〕
特集/微生物
居住環境と真菌
高鳥浩介・村松芳多子・高橋淳子
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.229〜234

 居住環境には多くの真菌が生息している。空気中にはクロカビ(Cladosporium),ススカビ(Alternaria),アオカビ(Penicillium),コウジカビ(Aspergillus)など空気特有の真菌がある一定のバランスを保ちながら分布しており,環境の変化が起こることにより真菌の調和が乱れ居住環境での真菌汚染が発生する。本稿では,こうした真菌の生態をそれぞれの環境ごとにまとめ,特異的分布を示す真菌を紹介した。その真菌分布性や汚染要因,さらに汚染による危害について環境・基質および生体の観点から論じた。

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〔海外文献紹介〕
ASHRAEおよびNIBS(National Institute of Building Science)の建物総合コミッショニングプロセス指針0Pについて
泉山浩郎・川島 実 訳
空気調和・衛生工学 78-3(平16-3) pp.247〜251

 本文献は,毎年米国でPortland Energy Conservation Inc.(PECI)が主催して開催されるビルディングコミッショニング国内会議(NCBC)の2003年5月の第11回会議表されたものである。著者のドーガン博士は,ウィスコンシン大学の教授時代から米国でのコミッショニングにかかわり,ASHRAEのコミッショニング(プロセス)指針作成委員会や関連技術委員会の主査などを歴任してきた。コミッショニングの普及活動を国際的にも熱心に行うとともに,フィービジネスとしてコミッショニングプロセスを実践している。


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