〔報文〕
ASHRAE会長来日特別講演
田辺新一・ 中野淳太
空気調和・衛生工学 77-9(平15-9) pp.779〜785

 2003年度の本会国際名誉員として表彰を受けるために,村上周三会長の招聘を受け5月12日から15日にDonald G.Colliver,米国暖房冷凍空調学会長が来日された。表彰式は,5月13日(火)の本学会総会の際に行われ,特別講演が行われた。将来の空気調和の分野において貴重な講演であり,総会に出席された方々のみでなく,広く会員の皆様に内容をお伝えするために報告を行うこととなった。

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〔技術報告〕
水冷媒遠心冷凍機を用いた冷熱源システムの構築
山田義昭・結城了介・本郷 賢
空気調和・衛生工学 77-9(平15-9) pp.787〜797

 冷凍・空調分野において,キーテクノロジーといえる冷凍技術は,地球環境保全の観点から,環境負荷の少ない冷媒への転換と機器のエネルギー効率向上という今日的課題を抱えている。解決策として注目されている自然冷媒を用いた技術開発の取組みのなかから,筆者らが取り組んでいる“水冷媒”による冷凍技術ついて,その動作原理・特徴などを概説する。併せて,日本国内では初の実稼働機導入となった水冷媒遠心冷凍機を用いた実証用氷蓄熱プラントの稼働実績について報告する。

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〔技術報告〕
水素エネルギーを用いた業務用建築設備の革新
小澤由行・岡本英之
空気調和・衛生工学 77-9(平15-9) pp.799〜807

 水素エネルギーは,我が国のエネルギー需給構造を抜本的に革新できるとして,積極的に研究開発が進められている。本稿では,水素が持つエネルギーにかかわる多角的な機能を遺憾なく活用できるフィールドとして,業務用の建築設備を取り挙げて,まずは可逆セルスタックと水素吸蔵合金タンクからなる電力負荷平準化システムの開発の現状を紹介する。次に,このシステムの将来展開については,オンサイトにおけるエネルギーマネジメントとエネルギーネットワークとを組み合わせて運用し,エネルギーの自由化や地球環境保全におけるキーステーション化を提案した。

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〔海外文献紹介〕
天井放射パネル冷房システム
橋本幸博 訳
空気調和・衛生工学 77-9(平15-9) pp.823〜828

 天井放射パネル冷房システムは,15年以上にわたってヨーロッパで磨きをかけられて,成功を収めてきた。世界的なコンサルティング会社やヨーロッパのエンジニアは,米国のエンジニア,建築家,建設会社や施主に天井放射パネル冷房の選択を提案するときに,不満を覚えてきた。米国で放射パネル冷房に消極的な三つの主な理由は,結露,冷房能力および設備費である。
 本報は,天井放射パネル冷房を採用しない理由を分析して,天井放射パネル冷房が外気処理システム(DOAS)とともに使用されたときにも,その理由が成り立つかどうかを考察している。

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