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2.内積と外積

 内積と外積は,代数幾何の分野でベクトル解析に入る一歩手前である。でもベクトル解析を理解するためには,重要な項目なので説明しておく。ベクトルaとベクトルbの内積abは次で定義される。
 
ここで,|a|,|b|はそれぞれベクトルaとベクトルbの大きさ(長さ,ノルムともいう),θはベクトルaとベクトルbのなす角度である。

 内積abはまたベクトルaの成分を(a1,a2,a3),ベクトルbの成分を(b1,b2,b3)としたとき,次のようにも表すことができる。
 
すなわち内積とは,ベクトルの各成分をそれぞれ掛けて足し合わせたものである。

 また,ベクトルaとベクトルbの外積a×bは次で定義される。

 大きさが|a||b|sinθであり,向きがabに垂直で,aba×bが右手系となるように(右ねじの法則を満たすような)向きとなる(図−1)。
図−1  外積の向き

外積a×bはまたベクトルaの成分を(a1,a2,a3),ベクトルbの成分を(b1,b2,b3),としたとき,次のようにも表すことができる。
 
ただし,ijkはそれぞれデカルト座標系における3方向の単位ベクトルであり,i=(1,0,0),j=(0,1,0),k=(0,0,1)である。また式(3)中||は行列式を表している。

 上記の定義でわかるように,内積abは方向を持たないスカラーであり,外積a×bは方向を持つベクトルである。したがって,内積のことをスカラー積,外積のことをベクトル積という場合もある。

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