〔解説〕シックハウス対策の施工管理
シックハウス問題の現状と課題―建築基準法の改正と換気技術の開発
村上周三

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.3〜6

 シックハウス問題の被害の深刻さと社会的関心の高まり を受けて、建築基準法の改正という形で法律による規制が 実現するにいたった。本稿では、法律による規制を実施す るにあたって、その前段階でなされたさまざまの検討事項 や、規制が実施された後の見通しについて述べる。さら に、IAQ(室内空気質)問題の深刻さに対応するための換気 の重要性について述べ、建築基準法改正にかかわる換気規 制のあり方について報告する。

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〔解説〕シックハウス対策の施工管理
VOC対策と住宅性能表示基準
真鍋 純

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.7〜9

 住宅性能表示制度における"空気環境に関する"表示事 項には、@ホルムアルデヒド対策(内装)、A全般換気対 策、B局所換気設備およびC室内空気中の化学物質の濃度 などがある。このうち、Cは、居室内の空気中のホルムア ルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼンおよびス チレンについて、評価方法基準に定める方法に従い、濃度 の測定を行い、その濃度測定の結果と測定条件などを表示 するものである。

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〔解説〕シックハウス対策の施工管理
改正建築基準法におけるシックハウス対策の技術的基準
島田和明

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.11〜23

 平成14年7月の建築基準法の一部改正を踏まえ、平成 14年11月22日に国土交通省から公表したシックハウス 対策に関する技術的基準(政令・告示)案の内容は、次のと おりである。
1.規制対象とする化学物質として、クロルピリホス及びホ ルムアルデヒドを定める。
2.クロルピリホスを添加した建材の使用を禁止することを 定める。
3.@内装仕上げに使用するホルムアルテヒドを発散する建 材の面積制限。A機械換気設備の設置の原則義務付け、 B天井裏等からのホルムアルデヒド流入抑制のため必要 な措置を定める。

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〔解説〕シックハウス対策の施工管理
VOC濃度の測定法
田辺新一

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.25〜32

 化学物質に関する厚生労働省のガイドラインに関して紹 介する。室内で測定される化学物質はガイドラインに示さ れている13物質のみではなく、総合的な対策が必要であ る。また、測定のための手順、化学物質の分析方法に関し て規格化の動向を述べ、室内化学物質濃度に影響を与える 放散速度および換気量の測定法に関しても解説する。

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〔解説〕シックハウス対策の施工管理
換気システムによるシックハウス対策
木村 洋

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1) pp.33〜37

 "換気"は、生活用品由来の汚染質、不特定物質を含めて 濃度低減が可能であることから、シックハウス対策として 重要な対策技術である。本稿では、集合住宅を対象とした セントラル空調換気方式、排気セントラル換気方式の事例 を示し、システム構成技術と汚染質の濃度低減効果につい て述べる。なお、代表的な汚染質であるホルムアルデヒド の建材からの放散量は、温湿度や換気量と建材の表面積比 率などの影響因子によって変化することから、必要換気量 は、これらの影響要因を考慮する必要があることを述べ る。

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〔解説〕シックハウス対策の施工管理
ホルムアルデヒド、VOC対策からみた建築材料の基礎知識と開発動向
黒木勝一・石川裕子

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1) pp.39〜44

 建築材料から放散されるホルムアルデヒドが健康被害の 原因となっていることから、建築基準法の改正が行われ、 材料規制がされることになった。建物に使用するうえで制 限されない低ホルムアルデヒドの建築材料の基準は、放散 量が5μg/(m2・h)である。ボード類では、0.3mg/l に相 当する。これを受けて、各種材料のJISやJASの新たな ホルムアルデヒド放散の基準制定と改正が行われることに なった。また、これらの材料のホルムアルデヒド放散量の 等級化を基準法に対応させて統一的にする。各種材料は、 低ホルムアルデヒド化、VOC対策に工業会などの団体、 個別メーカーとも一層の努力が必要となっている。

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〔技術報告〕シックハウス対策の施工管理
マンションデべ口ッバのシックハウス問題への対応
石堀良一

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.45〜48

 シックハウス問題への基本的対策としては、室内の化学 物質の発生を抑える対策と発生した化学物質を減少させる 対策、およびダニ・カビの発生を抑える湿気対策が重要で ある。マンションデベロッパは、内装に使用する建材、壁 装材、接着剤などの仕様設定に留意し、常時微風量換気シ ステムを導入するなどの対策を講じている。また、入居者 (ユーザー)に対してガイドブックを配布し、日常生活にお ける注意事項を説明している。

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〔技術報告〕シックハウス対策の施工管理
ハウスメーカーのシックハウス問題への対策
小名秋人・梅田和彦・市原英樹

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1) pp.49〜52

 本稿は、室内空気質対策の一部を紹介するものである。
1)建材について性能一覧表を作製し、イントラネット に掲載し運用している。
2)内装仕様の異なる2部屋で実験を行い、施工段階ご とにホルムアルデヒド濃度の推移を確認した。
3)床用接着剤を共同開発し、TVOCの放散量を現行 のTVOC対策流通品の10分の1〜100分の1に抑え た。
4)一例として建具(扉)の変移の紹介
5)オリジナル換気システムの紹介
6)実施物件においてホルムアルデヒドの室内濃度を抑 えることに成功した。

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〔技術報告〕シックハウス対策の施工管理
シックハウス対策のための設計・施工管理
菊井康之・土井章弘・呂 俊民

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1) pp.53〜57

 近年、シックハウスと呼ばれる建材や施工材などから発 生する化学物質による室内空気汚染が問題となっており、 設計・施工の各段階で、実施されている幾つかのその対策 について紹介する。設計段階では、有害物質を出さない内 装材の選定と換気計画を行うこと、施工段階では、決めら れた材料が使用されていること、換気を十分行うことの重 要性を示した。

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〔技術報告〕シックハウス対策の施工管理
建設会社のシックハウス対策の施工管理手法
菅原忠弘・成田樹昭

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1)pp.59〜62

 シックハウス問題の決定的な解決策が見出せない今日、 建設現場における最も有効な手段は・日常の施工管理業務 を確実に行うことである。当社では、現業部門職員の啓も うも兼ねて、シックハウス対策の施工管理ツールを定め. 運用している。建材選定過程の明確化と記録、十分な換 気・養生工程の確保、正確で経済的なVOC濃度測定がよ り確実に実施されることを日指している。VOC濃度が目 標値を超えた場合には、低減化工法を適用することもあ る。本稿では、化学物質吸着シートの低減効果の実例を示 した。

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〔海外文献紹介〕IAQ:運転と保守の観点
建設会社のシックハウス対策の施工管理手法
福山博之 訳

空気調和・衛生工学 77-1(平15-1) pp.73〜78

 500以上の商業ビルでIAQを調査して、空調の諸問題 として保守・運転・制御・設計・占居・風量調整・ビル系 の文書化、それぞれの欠陥に基づくものとして分類され た。これらを解決するための方法が開発された。これに は、@ビル系の諸性能基準の明確化、Aビル系のリコミッ ショニング、Bビル職員の訓練、Cビルの運転マニュアル の開発、Dビル系の運転ログの開発、B中央監視制御装置 のトレンドログの展開、が含まれている。本稿では、これ らの概念が紹介されている。

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