〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
ESCO事業とは
中上英俊

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5)pp.423〜428

 建築物における省エネルギー対策は、温暖化対策の柱の 一つであるが、ESCO事業は、これまで大きな省エネル ギーポテンシャルがあるにもかかわらず、手がつけにくい とされていた既存ビルでの省エネルギーを実現する、新た なビジネスモデルとして注目することができる。経済産業 省の総合資源エネルギー調査会が行った2010年までの省 エネルギー施策のなかでも、ESCO事業で100万klの省 エネルギーが期待されている。ここでは、ESCO事業の歴 史的背景とその特徴、我が国での取組み状況について紹介 する。

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〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
我が国の省エネルギーへの取組みとESCO事業
猪俣明彦

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.429〜434

 総合資源エネルギー調査会省エネルギー部会において、 最近のエネルギー需要の増加要因の分析と課題の抽出およ び現行の省エネルギー対策の評価について、約1年間にわ たる審議の結果、2001年6月に今後の省エネルギー対策 のあり方について方向が示された。このなかで、近年特に エネルギー消費の増加傾向の著しい民生部門に対する抜本 的な対策が打ち出され、そのなかの一つの大きな柱とし て、ESCO事業の活用が掲げられているところである。政 府としても、今後ESCO事業がより一層活用される環境 の整備に向け、種々の施策を講じる予定である。

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〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
大阪府におけるESCO事業の展開
田邉陽一

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.435〜440

 大阪府では、ESCO事業者の資金・ノウハウを活用し て、庁舎などの省エネルギー化改修を行い、省エネルギー 改修により削減される光熱水費の一部で改修費用を償還 し残余を府とESCO事業者の利益とする民間資金活用 型ESCO事業に取り組んでいる。
 事業実施にかかわる課題を整理し、2001年1月に、全 国自治体で初めて、府立母子保健総合医療センターを対象 として提案を公募し、25%を省エネルギーの提案者と契 約をした。
 現在、より広汎なESCO事業の推進を図るため、ESCO 推進マスタープランの策定を進めている。

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〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
電力・ガスなどエネルギー供給会社のESCO事業への取組み
荒木和路

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.441〜446

 オンサイトエネルギー事業は、従来からエンジニアリン グ会社などを母体とする事業者が積極的に取り組んできた が、2000年3月の電力の一部自由化をきっかけに電力会 社やガス会社が出資するオンサイトエネルギー会社が多数 出現した。公益事業者が親会社と真っ向から競争する事業 を展開し、自由化の目的であるエネルギーコスト削減が図 られている。さらに、サービスは発電にとどまらず、空調 設備までを対象とする動きもみられ、電力自由化のさらな る進展に伴って急速に変ぼう(貌)していくことが予想され る。

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〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
ESCO事業における省エネルギー診断・評価
清水 満

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.447〜455

 ESCO事業を対象とした省エネルギー診断には." 予備 診断"および"詳細診断"がある。前者は、ESCO事業の可 能性を判定することを目的としたもので、簡易なレベルの 診断をいう。後者は、省エネルギー化の改善提案をするた めに、提案技術についての詳細な評価を行う診断である。
 本報告では、これらの各診断について事例を中心に解説 している。さらに、Web診断の事例も併せて解説してい る。

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〔解説〕特集/ESCO事業の現状と展望
ESCO事業の問題点
寺島達成

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.455〜460

 地球温暖化防止のための温室効果ガス削減など、環境保 護のため各分野においてその手法が検針きれているが、最 も実効的なものは"省エネルギー"である。その省エネル ギー量(料)を保証し、保証した削減料から省エネルギー改 修費を捻出しようとするESCO事業は、低成長時代に 入った今、まさに市場に歓迎されるべき事業形態である。 しかしながら、普及に際して幾つかの問題点も内在し、 ま だ議論の余地は残されている。 本稿では、環境問題の考え 方や今後のESCO事業における展開の方向を思考してい る。

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〔技術報告〕特集/ESCO事業の現状と展望
ESCO事業の実施事例
業務系施設(病院)と生産系施設(工場)におけるESCO事業の概要
筒見憲三

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5) pp.461〜467

 近年、ESCO事業という新しい事業スキームに注目が集 まっている。本稿では、弊社が平成12〜13年にかけて実 施したESCO事業の代表的な事例として、業務系施設(病 院)と生産系施設(工場)における事業概要を1箇所ずつ紹 介する。前者の病院は、地方自治体の経営する施設、後者 の工場は大手民間企業の施設であり、ESCO事業の公共版 と民間版の紹介ともいえる。

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〔解説〕
代表的な温熱指標の温感工学的考察
(3)ISO‐7933(必要発汗率)とISO‐11079(必要着衣保温量)
持田 徹・佐古井智紀

空気調和・衛生工学 76-5(平14-5)pp.481〜487

 暑さの度合いや寒さの度合い、あるいは人の耐熱性や耐 寒性を定量的に評価する指標として、国際標準化機構ISO では、暑熱指標に必要発汗率ISO-7933を、寒冷指標に必 要着衣保温性能ISO-11079を定めた。本稿では、このニ つの指標について、熱平衡と温熱生理の両面から検討を試 みる。

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