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施設管理の動向 ―コミッショニングから設備改修へ (5)施設管理の現状と今後(その2)継続的な実測データによる施設管理(性能管理、エネルギー管理) 山田 博 東洋熱工業鞄結椁{店設計部 正会員 |
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キーワード:維持管理(Maintenance)、性能評価(Performance Evaluation)、省エネルギー(Energy Conservation)、コミッショニング(Commissioning)、群管理(Remote Control)
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はじめに 継続的な実測データによる実建物の施設管理例として、 東熱新川ビル(以下、新川ビル)と東京電力東村山総合社屋 (以下、東村山総合社屋)を例にして述べる。前者は主に8 時間運転系統の氷蓄熱システム、後者は24時間運転系統 を持つ水蓄熱システムを採用した建物である。 両建物の計画・設計・施工当時(1986〜1988年)は、性 能検証ツールとしてのシミュレーション技術は未発達の時 代ではあったが、一つの試みとして、HASPによる設計 性能検証を行った。その後実測を行い、現実と大きな違い が生じたことを確認した。これは、入力条件を含むシミュ レーションの精度に起因すると思われるが、あくまで検証 の参考として位置づけた。実際の検証は、我々が竣工時の 一時的なデータによって、最適と思われる調整をした状態 が.どの程度、現実に最適なのか比較しながら空調運転の 現状を認識していくという手段で行った。その後は長期 データを基に、より的確な調整へとつなげていき、竣工後 1年間の調整結果をみると、少なくとも1年後の最適調整 の結果を初期性能として把握しておくことが、将来に最も 役立つものとの感触を得た。さらに、初期の検証結果を基 に計測データの分析を継続的に実施して、性能維持と運転 のさらなる最適化を図った。また、建物ライフサイクルの なかで起こりうる諸事情による変化(テナントの入れ替わ りによる要求の変化、入居率の変化など)にも対応し、最 適な運転に努力してきたとともに、両建物とも性能管理・ エネルギー管理に重点を置いた計測とそのデータ分析に基 づいたフィードバックを生かして、継続的な運転管理を 行ってきた。 今回は、竣工直後のイニシャルコミッショニングからス タートして、継続的な性能検証(コンティニュアスコミッ ンョニング:Continuous Commissioning)を先駆けて実践 してきた例として紹介する。 1.群管理システムの確立と援用による長期計測データ蓄積と管理の効率化 1.1 中央監視システムと群管理システム "実効ある省エネルギーのためには、計測評価に基づい た運転管理が不可欠"との観点から、必要かつ十分な計測 ポイントの確保と効果的な収集方法を計画し、群管理シス テムを構築した(図-1)。データがなければ、何もいえない 時代に入りつつあるときに、1点のデータが足りないより は、将来に対する投資のつもりでデータを増し新川ビル で638点、東村山総合社屋で1313点のデータ収集を実現 した。したがって、群管理システムは、単.なる警報を主体 としたデータ収集だけでなく、計測・計量用の大量のアナ ログデータを効率的に収集することを可能にしたシステム とし、必要に応じて解析用アプリケーションを随時開発・ 追加して機能を拡充してきた。継続的なデータの定期的な 解析は、性能把握と省エネルギーに有効であり、これらの 機能は誰でも、いつでも評価できるように、当初より標準 化も継続しつつ、時代的な要求も入れながら、ソフトの迫 加削除も行ってきた。
図‐2に、収集データの種類と利用方法を示す。これ は、データの目的に応じた種類を確立したものであり、こ の思想は13年以上経過した今日においても基本となって いる。近年では、記憶メディア、通信技術の飛躍的な発展 に伴い、もっとインターバルの短いデータを効率よく収集 できるようになってきている。
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