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新しい消火設備(2) 水系消火設備 長谷川晃一 能美防災渇c業技術部 佐々木元得 能実防災鰹チ設本部新システム推進部 岩田安弘 能実防災葛Z術部管理課 |
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キーワード:放水型ヘッド(Discharge Nozzle)、固定式ヘッド(Fixed Type Nozzle)、可動式ヘッド(Turret
Type Nozzle)、パッケージ型消火設備(Package Type Extinguishing Equipment)、速動式スプ
リンクラ(Quick Response Sprinkler)、充水予作動式スプリンクラ(Wet Pipe Type Pre-action
Sprinkler System)、共同住宅用スプリンクラ設備(Sprinkler System for Apartment House)、小
区画型ヘッド(Sprinkler Head for Small Compartment)、流水検知装置(Water F1ow Detecting
Device)
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近年、防火対象物は、大型化、高層化、深層化する 傾向にあり、その用途、使用形態も複雑多様化してき ている。このような防火対象物には、消防法施行令第 32条を適用した新しい消火設備が開発導入され、類 似防火対象物の増大とともに、基準化が進んできてい る。ここでは、これらの消火設備のうち、水系消火設 備にかかわるものについて紹介する。 1.放水型ヘッドなどを用いるスプリンクラ設備 1.1 設備概要ほか (1)概 要 放水型ヘッドなどを用いるスブリンクラ設備(以下、放 水型ヘッド等SP設備という)は、大規模展示場、多目的 球技場、アトリウムなどの高天井部分用消火設備で、固定 式(放水ヘッドなどの放水範囲が固定されているもの)と可 動式(放水ヘッドなどの制御部を制御し、放水範囲を変え ることができるもの)の2種類がある。 (2)開発された背景 高天井部分における消火は、一般的な閉鎖型スプリンク ラへッドを用いた消火設備では能力に限界がある。高天 井・大空間部分に対応した消火設備は、昭和61年12月に 消防庁から通知された"消防防災システムのインテリジェ ント化の推進について"が契機となり開発され、この通達 が、(財)日本消防設備安全センターの"システム性能評価 制度"となって制度化された後、導入されるようになった。 その後、大空間、高天井を有する防火対象物が年々増加 してきたこともあり、平成8年2月に消防法施行令および 消防法施行規則の一部改正が行われ、アトリウムなどの高 天井部分には、放水型ヘッドなどを用いるSP設備の設置 が義務づけられた。 このような法制化の進ちょくに伴い、放水型などを用い るSP設備は開発された。 (3)放水型ヘッド等SP設備の評価制度 放水型ヘッド等SP設備は、平成8年8月に告示された 消防庁告示第6号により性能などの基準が定められ、平成 9年1月に通知された消防予第6号により、日本消防検定 協会の評価および確認試験を受けることになった。評価な どの概要を表-1に示す。
放水型ヘッド等SP設備は、スプリンクラ設備の設置を 要する防火対象物の部分のうち、高天井部分に設置される もので、一般の防火対象物では、次項などに設置すること が必要とされている。 1) 床面から天井までの高さが10mを超える部分 2) (4)項"物品販売業等"、(16)項イ"複合用途"の(4) 項の用途部分で、床面から天井までの高さが6mを 超える部分 1.2 システムおよび構成機器 (1) システム構成 放水型ヘッド等SP設備は、放水型ヘッドなど、制御 部、受信部、配管、非常電源、加圧送水装置、水源などに より構成される。参考として、固定式ヘッドを用いた放水 型などのスブリンクラ設備の設備系統例を図‐1に示す。
a 放水型ヘッドなど 感知部および放水部により構成(感知部には放水部との 一体型と分離型がある)されるもので、分類としては、固 定式ヘッドと可動式ヘッドが、種別としては、小型ヘッド と大型ヘッドがある(表‐2)。
放水部・感知部・手動操作部、加圧送水装置などの制 御、連動、監視などを行うもの。 c 受信部 火災の発生した警戒区域および放水した放水区域が覚知 できる表示をするとともに、警報を発するもの。 1.3 各種システム (1) 固定式ヘッドを用いたシステム 放水部として、固定式ヘッドを用いたシステムで、一般 には、小規模の高天井空間用として設置される。固定式 ヘッドには、側壁設置型(写真ー1)と天井設置型(写真‐2)が ある。側壁設置型ヘッドの場合、射程20m級〔有効散水 範囲:前方20m、後方lm、幅5m、525l/min(0.34 MPa)〕、15m級、10m級などが、天井設置型ヘッドに は、2000lタイプ〔有効散水範囲:直径19m、2000l/ min(0.34 MPa)〕、1000lタイプなどがある。 火災時の動作フローは、自動モード、手動モード、人に よる火災発見の場合の3とおりがある(図‐2)。
放水部として、可動式ヘッドを用いたシステムで、一般 には、中規模あるいは大規模の高天井空間用として設置さ れる。可動式ヘッドには、中規模空間用で放水部に感知部 が組み込まれたもの(写真‐3)や、大規模空間用で放水部が 感知部と分離されたもの(写真‐4)などがある。 中規模用のものとしては、小水量〔射程:38m、900l/ min(0.49 MPa)〕で意匠上優れたもの(放水部、感知部を 常時収納箱に格納し、火災時火源方向に自動指向)などが、 大規模用のものは、有効射程100m〔4200l/min(13.7 MPa)〕のもの(放水砲)などが開発されている。 可動式ヘッドを用いた放水型筆SP設備の場合、システ ムが多様化しており、火災時の動作フローも各システムに よって異なるが、一例として"照準カメラ連動式放水砲シ ステム"の場合を紹介すると、次のとおりとなる。 本システムは、自火報またはその代替設備(赤外線3波 長式炎検知器)との運動により、照準カメラおよび可動式 ヘッド(放水砲)を制御するシステムで、次の一連の動作に より放水する。 1) 自火報またはその代替設備による火災の覚知 2) 火災が発生した警戒区域へ照準カメラおよび放水砲 が自動旋回 3)照準力メラによる火源の確定 4)放水砲の指向方向の自動修正および最適な放水パ ターンの自動選択 5)火災火源に向けて放水 放水砲は、最大射程100mの性能を有し、火災火源ま での距離に応じて、ふ(俯)仰角およびデフレクタを制御 し、直近・近傍・中間・遠方の四つの放水パターンで消火 を行う。
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