〔海外文献紹介〕
建物の空調熱負荷の感度解析
橋本幸博 訳
空気調和・衛生工学 74−5(平12−5) pp.415〜423
本研究は、モデル問題そのものに加えて、建物の空調熱負荷に影響を与える要因のなかで、非線形な関係の解析における現実世界の問題を考察している。キャンパス内の2棟の建物における蒸気使用量と電力需要が、非線形ニューラルネットワークを用いて、動的にモデル化され、このモデルは、17個の入力と対応する空調熱負荷出力の間の動的な関係をよくとらえている。統計解析による評価の後、ニューラルネットワークモデルは、熱負荷に影響を与える気象に起因する4個の要素の相対的寄与率を決定するために、新しい感度解析技術で利用された。その結果、外気温度は建物の蒸気使用量に大きな影響を与え、一方相対湿度は、建物の電力量に最大の影響を与えることがわかる。このような感度解析は、建物の熱的設計に効果的に利用できる建物の熱的挙動について、価値ある情報を示してくれる。この技術は、大規模な空調設備への適用に関しても、かなり高い可能性を秘めている。
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