〔解説〕
ビル管理システムのあるべき姿を求めて―現状の課題および国内外の動向
中原信生・田中良彦

空気調和・衛生工学 74−4(平12−4) pp.271〜280

ビル管理システム委員会では、省エネルギーならびに地球環境保全を目的とし、ビル管理システムの機能を、年間にわたる性能確保と竣工後の劣化・故障診断の観点から、国内外の動向を踏まえて検討を行っている。また、建築設備の性能検証(コミッショニング)の重要性が高まっており、性能検証の基本方針(案)を作成した。本委員会の中間報告としてシンポジウムを行い、会場にて行われた質疑応答をここにまとめた。

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〔技術報告〕
化学物質過敏症治療施設
三上秀人・菅家誠司・石川 哲

空気調和・衛生工学 74−4(平12−4) pp.281〜290

化学物質過敏症とは、化学物質に暴露されることにより発症する健康障害である。過敏症患者の診断・治療には、空気中の化学物質・ダスト・微生物などの空気汚染質を極力除去した施設が必要とされている。本報では、1999年4月に完成した日本初の北里研究所病院化学物質過敏症治療施設について施設概要と性能を紹介するとともに、本施設に導入された化学物質・微生物除去の要素技術についても報告する。

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〔海外文献紹介〕
室内空調設備の必要性
吉岡由希子 抄訳

空気調和・衛生工学 74−4(平12−4) pp.297〜305

本論文では、室内気候が室内空調設備にどのような影響を与えるのかについて説明している。人間の快適性への要求として大きな割合を占めている。温度、湿度、風速、空気質について述べたうえで、自然換気では限界があるため、室内空調設備が必要であるとし、その使命と望ましい構造について述べている。また、室内空調設備の問題点として装置自体による室内空気汚染を挙げ、これは専門家の保守、修理によって防ぐことができるとまとめている。

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〔海外文献紹介〕
性能検証過程:発注者および保守管理業者に与える影響
市橋迪訓・中原信生 訳

空気調和・衛生工学 74−4(平12−4) pp.306〜309

ビルを経営者の立場からみて、性能検証過程は極めて重要である。発注者はライフサイクルにわたる経済性の観点から、安易に信じてきた従来型の設計および工事請負のみで十分に品質が検証された設備を受け渡されるものという考えを捨て、試験調整、性能検証の重要性を認識して発注しなければならない。竣工後の運転保守が順調に行われるようにするには、保守管理者をできるだけ早い段階からプロジェクトに関与せしめるべきである。設計段階では、設計者はこのことをよく認識して性能検証計画書を作成し、また、保守作業と将来の諸変更に対応しやすいようにあらかじめ設計に配慮しておかなければならない。施工・試験調整・制御の段階での保守管理者の関与は特に重要であり、現場で具体的なイメージを体験すること、受け渡しに正確で実用的な文書を要求すること、などを通してライフサイクルにわたる省エネルギー性と経済性を保証することができる。

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