〔解説〕
特集●これからの医療施設と給排水設備
魅力ある医療施設を目指して
田口重裕・杉浦康久

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3) pp.167〜174

人類史上かつてない長寿社会を迎えようとしている今日、保健・福祉の連携が重要なテーマとして取り挙げられ、今後ますます総合化、一元化の方向に進むものと思われる。これからの医療施設のあり方を述べるにあたって、まずはじめに保健・医療・福祉を取り巻く環境の動向について的確に把握する必要がある。本稿では、保健・医療・福祉を取り巻く昨今の状況について検証し、そこから医療施設に求められる機能を整理したうえで、魅力ある医療施設の姿を提供していく。
また、後半では災害に対応する病院建築の要件について、特に地震を想定した場合のインフラ確保について記述した。計画にあたっては、各病院個別の役割および機能を認識し、これに整合する計画とすべきである。

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〔解説〕
特集●これからの医療施設と給排水設備
高齢者・障害者を配慮した水まわり設備機器
竜口隆三

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3) pp.175〜180

厚生省の新ゴールドプランへの強い取組みにより、“特別養護老人ホーム”、“老人保健施設”、“療養型病床群”が整備されてきた。2000年の公的介護保険導入後も、さらに特別施策(仮称:スーパーゴールドプラン)が実施され、施設関係が充実されようとしている。
近年医療施設の改善は目覚ましく、なかでも水まわり設備機器の充実が重要な位置を占めているといえる。
そこで今回は、医療施設における最近の水まわり設備機器の動向について紹介する。

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〔解説〕
特集●これからの医療施設と給排水設備
医療用の水
越川直己

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3) pp.181〜187

現在の日本は、医療技術の進歩により平均寿命が年々延びており、病院における社会的役割は大きくなっている。病院で使用される水は、直接人体に影響を及ぼすものが多く、その用途も多様にわたっている。病院では、より高度な医療が求められるなか、多種多様な医療用水の製造方法やその水質基準、部門別の用途や水のグレード、また今後採用されていくであろう装置の概要を解説する。

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〔解説〕
特集●これからの医療施設と給排水設備
医療排水とその処理方法
吉野常夫

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3) pp.189〜196

病院などの医療施設は、生活排水、薬品排水、RI排水など、一つの施設から特性の異なるいろいろな種類の排水が排出されることが、他の事業所にない特徴である。それぞれの排水は、生物的処理、排出源対策、貯留・減衰処理など、適切とされる処理方法が異なるため、個別の処理対策が必要である。
本稿では、医療施設の排水排出源、排出特性および排水処理方法などについて述べた。

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〔解説〕
特集●これからの医療施設と給排水設備
医療廃棄物の種類と管理
酢屋ユリ子

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3)pp.197〜203

医療機関から排出する廃棄物は、長い間焼却による滅菌処理を主としてきた。また、特別管理廃棄物として、感染性廃棄物は通常の産業廃棄物より重点管理が義務づけられている。しかし、ダイオキシン対策は困難な事態であり、一方では感染症対策の重要性が高まっている。そのようななか、危険なものは科学的に、より効果的、効率的、体系的に管理の徹底を図り、医療廃棄物が健康問題や生活環境保全上の問題が生じないようにしつつ、今後は、資源化、再利用化について各専門分野の参画を得て研究開発し、それを普及していくべきと願っている。

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〔解説〕給水装置のデータベース
吉川圭子

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3)pp.209〜215

平成9年3月、政府の規制緩和推進計画に基づき行われた給水装置の使用規制緩和により、型式承認制度が廃止され、製造事業者が自らまたは第三者に依頼して、基準適合品であることを証明する制度となった。これに伴い、消費者らが製品の基準適合情報などを広く利用できるよう、厚生省では、“給水装置データベース”を設置し、インターネットを通じた情報の提供を行っている。本稿では、この給水装置データベースの役割および機能を解説するとともに、給水装置の使用規制緩和の経緯や基準の概要、現在の動向について示す。

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〔海外文献紹介〕
省エネルギーは倫理である
佃 憲哉・湯浅和博 共訳

空気調和・衛生工学 74−3(平12−3) pp.235〜240

工学におけるプロフェッショナリズムの持つ意味は、工学を実施する際の技術的そして倫理的基準に従うことによって特徴づけられるということが検討され、明らかになっている。倫理的基準に対するさらなる研究は、ある必然的結論へと到達する。それはすなわち、機械工学や電子工学の実施の結果として起こる人類の直面する最も深刻な問題とは、地球上のエネルギー資源を枯渇させ、また同時に環境の悪化を引き起こすということである。そこで、毎日の工学の実施に関するこれらの問題を倫理的基準に組み入れるという責務が、到達しうる唯一の結論となる。本報では、工学系職業が本報で提案する新倫理に適応し、また実践し得る手法を検討し提示する。

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