〔技術報告〕
静岡県コンベンションアーツセンター芸術劇場における座席吹出し空調の実大模型実験
村田博道・山田義昭・水谷国男

ホールにおける座席吹出し空調方式は、居住域を限定的かつ効率的に空調可能な方式として注目を集めている。一方・吹出し口を居住域内(人体近傍)に設置することにより、ドラフトの危険性が増加し、騒音発生の面も新たな懸念材料となる。ドラフトの危険性を回避し、熱的快適性を損うことなしに、同方式の長所のみを実現するためには、吹出し気流の各諸元(吹出し風量・風速、吹出し方向、吹出し温度差など)に関する十分な検討が不可欠である。
本実験では、ドラフトリスクのない吹出し気流の最適諸元の把握を目的とし、実空間において採用を予定されたものと同等の空調用座席を組み込んだ実大模型を用い、温熱環境計測と被験者申告実験により検討を加えた。本稿では、その実験概要と検討結果について報告する。

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〔報文〕
1999年ASHRAE年次大会(シアトル)に参加して
秋元孝之

空気調和・衛生工学 74−2(平12−2) pp.121〜125

ASHRAE(The American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers)の年次大会(Annual Meeting)が、1999年6月19日から23日まで米国ワシトン州シアトルで開催された。筆者は本大会に参加し、シンポジウムにおいて学術論文の発表を行い、また、委員を務めている技術委員会、規準プロジェクト委員会などに出席した。本報告では、大会の概要と講演内容、各委員会について紹介する。

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〔海外文献紹介〕
BACnetTMインタフェースをプロジェクトで運用させるための決定過程
村田圭介 訳

空気調和・衛生工学 74−2(平12−2) pp.133〜139

BACnetTMとは、ASHRAE Standard 135−95で定義されているビルオートメーションシステムのネットワークプロトコル(通信手順)であるが、種々のメーカーからビルオートメーションシステムのデータ共有や相互運用の手段として提供されている。数年にわたる委員会での協議ののち、ASHRAE Standardとして最近ようやく認知されたが、BACnetの初期の事例は数多くの施設でみられる。こういった初期段階でのBACnetプロジェクトにより、BACnetの思想や使い方のノウハウが提供されてきている。この論文では、相互運用性(インターオペラビリティー)について論議し、プロジェクトにおけるBACnetの実施に必要とされる決定事項の概要を述べ、そして実際のプロジェクトからいくつかの特徴を検証する。

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